世界標準の英語力を身につける “逆算×自学”という学びのしくみ

公立校の英語教員が米国コロンビア大学教育大学院に留学。帰国後に教育事業を起業した筆者が大学院の学びと事業の成果から見えてきた「世界に通用する英語力」を身につける道筋を紹介する。

コロンビア大学教育大学院へ留学。世界中から集まった優秀な学生たちと学び合う中で、「英語を学ぶ意味」に気づくことができた。

「英語が得意だったはずの私が、なぜ英語が使えるようにならなかったのか」。これは、私自身の原点でもあり、日本の英語教育を問い直す出発点でした。

かつて公立高校で英語教員をしていた私は、「グローバルリーダーの育成」を掲げながら、自分自身がその道を示せていないことに葛藤を感じていました。そんな中、教員を辞め、コロンビア大学教育大学院へ。グローバル教育を研究する中で痛感したのは、「教わるだけの英語教育」では、世界には届かないという事実でした。

1. 試験はできた。
でも、英語は使えなかった。

田原 佑介

田原 佑介

株式会社LOOPAL 代表取締役
公立高校で8年間、英語教諭として勤務。学校で5000人以上の高校生と関わるほか、NPOとして6年間活動。コロンビア大学教育大学院(Teachers College)で、スクールリーダーシップの修士号を取得。日本の若者が、国際的に通用するスキルを身につけ、理想のキャリアを実現するサポートをするために、LOOPALを起業。

私は高校生で英検準1級、大学生でTOEIC945点を取得し、「英語が得意だ」と思っていました。しかし、実際には英語のニュースは読めず、外国人と会話をするのも怖かった。英語は「試験のための勉強」であって、「使える力」にはなっていなかったのです。

(※全文:3221文字 画像:あり)

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