実務家教員(じつむかきょういん)

従来の専門職大学院に加え2019年に専門職大学・短期大学が開学し、職業教育あるいは高度専門職業人の育成を担い、理論と実践を架橋する役割が期待される「実務家教員」の重要性は高まっている。実務家教員の厳密な定義はないが、専門職大学院設置基準によると概ね5年以上の「専門分野における実務の経験を有し、かつ、高度の実務能力を有する者」とされている。実務家教員の需要は高まるものの、教育指導能力や研究能力をどう養成するか、実務経験という暗黙知をどのように形式知と化し、体系化した実践知(専門職知)とし有用性等を備えられるかという課題もある。実務家教員については本誌はじめ、特集「実務家教員への期待」を参照のこと。