早稲田大学 井上達彦 教授、アントレプレナーシップ教育の実践

アントレプレナーシップの育成について、早稲田大学商学学術院の井上達彦教授は、1年次の導入教育から実践的な起業家育成まで、一貫した教育プログラムを実践している。来年度始動予定の「SHIP(Startup Hub Innovation Program)」も含め、新たな価値を創出する教育に迫る。

ゲーム性を取り入れた
学びをデザイン

井上 達彦

井上達彦
早稲田大学 商学学術院 教授

早稲田大学 商学学術院の井上達彦教授が「ビジネスアイデアデザイン」の授業を着想したのは2014年頃だ。当時、起業は若者にとってまだ身近な選択肢ではなかった。だからこそ、まずは起業を現実的な選択肢として捉えられるようにしたいと考えた。井上教授と共にこの授業を設計したのは、ビジネスバンク代表の浜口隆則氏だ。

授業設計の核心は、「教え込むのではなく、競い合いながら学ぶ環境をつくる」ことにある。学生たちは毎週アイデアを提出し、互いに評価し合う。井上教授はこれを「入札(オークション)」と呼ぶ。評価結果によって順位が決まり、上位チームが次のステージへ進む。ゲームのような仕組みを通じて学習意欲を高める設計だ。こうしたゲーミフィケーションを取り入れた起業家教育を、井上教授は10年以上前から続けてきた。

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