「30歳のわたし」で育む 自分事として学ぶ教科「情報」

30歳の自分を描くことで、生徒は15年後の情報社会を自分事として考え始めます。「30歳のわたし」は、その気づきから「情報」を学ぶ意味へつなぐ導入実践です。

入試科目になったからこそ

稲垣 俊介

稲垣 俊介

山梨大学 教育学部 附属教育実践総合センター 准教授
博士(情報科学)。東京都立高等学校等で情報科教員として実践を重ね、情報教育、情報モラル教育、教科「情報」の授業設計を研究。2025年、情報処理学会山下記念研究賞受賞。

高等学校の共通必履修科目「情報Ⅰ」が大学入学共通テストに導入された今、高校現場で「情報」は入試との関係で語られることが増えました。私はこの変化に賛成です。情報は、学習の基盤となる資質・能力である情報活用能力を、教科として専門的に学ぶ場だからです。だからこそ、その学びが入試においても正当に位置づけられることには大きな意義があります。しかし、だからこそ私は、情報を「大学入試のためだけの教科」にしてはいけないと考えています。情報は、試験を突破するためだけでなく、これからの社会を生き、他者と協働し、課題を見いだし、解決していくために学ぶ教科です。私はこの変化を、「なぜ情報を学ぶのか」を高校生自身が考え直す好機として捉えています。

(※全文:2626文字 画像:あり)

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