お菓子とまちづくりで問いを深める 異業種共創が描く探究学習の新地平

菓子・アイスクリームメーカーのロッテとまちづくり企業の東急。まったく異なる二社が探究学習で手を組んでいる。両社の教育事業を主導するキーパーソンであるロッテの金澤直樹氏と東急の亀田一誠氏に教育事業をはじめた経緯や協働する「マチカシ」探究授業プログラムなど話を聞いた。

製菓メーカーとまちづくり企業で
働く二人が教育事業を始めた理由

金澤 直樹

金澤 直樹(左)

株式会社ロッテ 経営戦略部 事業開発課 主査
2014年にロッテ入社。営業領域のシステム開発やクラウドを活用したダッシュボードの開発などDXを推進。2023年4月に社内新規事業開発プロジェクトで事業アイデアが採択。「先生と子どものwellbeingの実現」をビジョンに掲げ「より生徒をフォローするための先生の余白(時間と心の2つの側面)」を生み出すべく、活動中。

 

亀田 一誠(右)

東急株式会社 フューチャー・デザイン・ラボ
探究学習支援プロジェクトリーダー
2017年に東急入社。沿線の決済事業やTOKYU ROYAL CLUB運営に携わる。2024年3月に社内起業家育成制度で「まちづくりの探究学習事業」が採択。東急線沿線を「教育が充実した沿線」にすべく、中学受験で感じた違和感や、週末に打ち込むサッカーコーチの経験を原点に、全力“東急”で挑戦中。

── 教育事業に踏み出した背景を聞かせてください。

金澤 私がロッテに入社した理由はお菓子で子どもたちを笑顔にしたいという思いからでした。そこから次第にお菓子を食べること以外でも子どもたちを笑顔にしたいという気持ちが生まれてきたのです。全国100名以上の先生にヒアリングを重ねると、探究学習における「問いの設定」が大きな課題だという声が寄せられました。子どもたちを笑顔にするためには、まずは先生の余白を生み出さなければと考え、社内新規事業開発制度に手を挙げ、探究学習をテーマとした教育事業のアイデアが採択されました。

亀田 週末にサッカークラブのコーチをつとめ子どもたちの成長を間近で見る中で、気づくことがありました。勉強は苦手でもコミュニケーションが抜群にうまい子や、自分で課題を見つけて解決策を考えられる子がクラブにいる。そうした力こそが、実社会で本当に必要とされるスキルではないかと思ったのです。

(※全文:3472文字 画像:あり)

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