教員養成における質保証と学習歴多様化対応に向けた授業設計
多様な学習歴をもつ学生に対して、基礎内容の反復にとどまらない「大学らしい学び」をどう実現するか。「教師の視点」を重視した授業設計の可能性を探る。
教員養成と授業設計
仲野 純章
四天王寺大学 教育学部 理科選修 准教授・理科選修主任
京都大学総合人間学部卒業。京都大学博士(工学)。パナソニック株式会社に入社し、基礎研究、商品開発、製造戦略企画等に従事。その後、奈良県立奈良高等学校教諭・研究推進部長を経て現職。専門は、理科教育学・科学教育学・材料工学。
例えば中学校教諭一種免許状や高等学校教諭一種免許状を取得する際には、理科や数学といった各教科専門の科目(以下、教科専門科目)を少なからず履修することが求められる。そうした科目の履修者には、高等学校段階で習わなかった、あるいは習ったものの理解が不十分な領域を新たに学ぶ学生も少なくない。
本学教育学部においても、多様な進路目標・動機の下、多様な学習歴の学生が同一授業に参加している。筆者は、小学校教諭一種免許状に加えて中・高等学校教諭一種免許状(理科)を取得できる「理科選修」に属しているが、そこには理科に関する教科専門科目を履修する学生として次のような者がいる。
・理科に強い小学校教諭になるため、中・高等学校教諭一種免許状(理科)取得も併せて目指しているが、そもそも文系出身の
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