クリティカルな思考を育む メディア・リテラシー教育とは 

SNS等におけるメディア情報の真偽や正確さを問うことに注目が集まっているが、それだけでは十分とは言えない。その情報の意味を考え、学習者をエンパワーすることでクリティカルな市民を育む。

メディア・リテラシーおよび
メディア・リテラシー教育とは

森本 洋介

森本 洋介

弘前大学 教育学部 准教授
京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。専攻は比較教育学、教育方法学、教育課程論。主要著作に『メディア・リテラシー教育における「批判的」な思考力の育成』東信堂、2014年/森本洋介「第7章 カナダ:教師教育におけるICT活用力の向上」西岡加名恵編『世界と日本の事例で考える学校教育×ICT』明治図書,2023年,など

メディア・リテラシーに統一された国際的な定義はないが、私は学問的背景や歴史から、「メディア情報をそこに付随するイメージや固定観念も含めて『批判的(客観的・分析的・多面的)』に考える思考力・判断力、また『批判的』に考えて情報を発信する表現力であり、民主主義社会に生きる市民にとって必要な能力」と定義している。メディア・リテラシーの獲得により、メディア社会を主体的に生きるエンパワーされた市民を育成するのである。この文脈における「市民」とは、自分たちが生きていく社会について自分の頭で考え、他者と意見交換し、よりよいものにしていこうとする意志を持つ人々のことであり、老若男女関係ない。

(※全文:2371文字 画像:あり)

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