多様化するニーズに対応する塾 官庁や学校との連携も進む

福岡をベースにしながら、関東や関西の難関校へも全国屈指の合格実績を誇る学習塾・英進館。小中学生を中心に、未就学児から高校生までを指導する。実績を支える教師の育成術や、公教育に対する塾のあり方等について聞いた。

福岡を拠点に、九州・広島へ展開 全国難関校に合格者を輩出

筒井 俊英

筒井 俊英

英進館ホールディングス株式会社
英進館株式会社 代表取締役社長
1969年福岡市出身。東京大学工学部を卒業後、1992年英進館に入社。1995年九州大学医学部に入学し、首席で卒業後は九州大学附属病院に内科医として勤務。2002年に英進館に復帰し、2004年代表取締役社長に就任。2019年、経産省「未来の教室」と EdTech 研究会委員、公益社団法人全国学習塾協会の副会長に就任。紺綬褒章受賞。

1979年、福岡市で創業した英進館。「最初は生徒が集まらず大変苦労したようです。しかし、生徒が難関校に合格すると、合格実績を打ち出した宣伝広告が功を奏し、数年後から増えていきました」。そう話すのは、父親が設立した英進館の1期生であり、2004年から同社の社長を務めている筒井俊英氏だ。

その後は右肩上がりに成長し、現在は福岡都市圏を中心に、九州・広島・大阪・東京に62教場を展開し、シンガポールにも進出。在籍する児童・生徒は3万7000人を超え、九州トップクラスの合格実績を誇る。さらに、日本最難関とされる灘高校への…

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