次期学習指導要領に向けた基本的な考え方

中央教育審議会の教育課程企画特別部会が取りまとめた「論点整理」を基盤に、各教科WG等で、次期学習指導要領に向けた議論が進んでいる。本連載は、次期学習指導要領に向けた議論の状況やその背景を概観していきたい。

1.審議経過と今後の予定

中央教育審議会の教育課程企画特別部会では、一昨年12月の文部科学大臣による諮問を受け、教育課程の枠組みや教科横断的な事項の審議を行ってきた。「論点整理」は13回にわたる検討の結果について、各教科WG等での検討の前提としてまとめたもので、「基本的な考え方」に加え、6章に及ぶ具体の方向性で構成されている。

各教科WG等での議論は令和8(2026)年夏頃までにまとめ、令和8年度中に中央教育審議会として「答申」が取りまとまるよう検討を進め、教育課程の基準の改訂・告示の方向で進んでいる。

2.多様な子供の
『深い学び』を確かなものに

田村 学輔

田村 学

文部科学省 初等中等教育局 主任視学官
新潟県公立学校教諭、上越教育大学附属小学校教官、柏崎市教育委員会指導主事、国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官、文部科学省初等中等教育局視学官、國學院大學人間開発学部教授を経て令和6年度より現職。主な著書『思考ツールの授業』(小学館)、『深い学び』(東洋館出版)、『深い学びを実現するカリキュラム・マネジメント』(文溪堂)、『学習評価』(東洋館)、『生活・総合資質・能力の育成と学習評価』(東洋館)、『探究モードへの挑戦』(人言洞)など。

「論点整理」では、次期学習指導要領に向けた今後の検討の基盤となる基本的な考え方として、生涯にわたって主体的に学び続け、多様な他者と協働しながら、自らの人生を舵取りすることができる、民主的で持続可能な社会の創り手を育むこととしている。

(※全文:2577文字 画像:あり)

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