学校の先生が越境して学ぶ 教員の複業・兼業を当たり前に

企業では、複業・兼業など、社外での学びを通じた「越境学習」による人材育成に注目が集まるなか、任意団体「越境先生」を立ち上げ、越境先生を創るオンラインコミュニティ「シン・教員」を運営する前田央昭氏に、教員の複業・兼業による越境の意義や現状の課題感などを聞いた。

学校の中から外へ
越境で新たな知見を取り入れる

前田 央昭

前田 央昭

任意団体「越境先生」代表
教育系複業家。大学卒業後、神戸市立中学校の理科教員として8年務めた(内2年8ヶ月は育休を取得)後、大阪市で小学校の非常勤講師を務めながら、教員の兼業を研究実践するオンラインコミュニティ「シン・教員」を立ち上げ情報とノウハウを蓄積。行政との連携を本格的に行っていくため有志と共に任意NPO「越境先生」を立ち上げ法人化を目指している。2023年4月からSchool Tech企業勤務。

──先生の複業・兼業を推進する取り組みをはじめたきっかけは?

前田 私は大学を卒業後、神戸市立中学校の理科教員として新卒で採用されました。年数を重ねるうちに、“自分自身は新たなことを学べていないのではないか”と感じるようになりました。もっと社会のことを知りたい、外界に挑戦しながら、その経験を活かして子どもたちに伴走したい。そんな想いで、2021年からは小学校の非常勤講師をしながらフリーランスとして活動し、先生の複業・兼業の可能性を模索してきました。2022年3月にオンラインコミュニティ「シン・教員」を立ち上げ、兼業に関する実践を蓄積していく中で、一定の社会的信用をもった団体設立の必要性を感じ、法人化を目指す任意NPO「越境先生」を立ち上げました。現在はSchool Tech企業に勤め、…

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