早稲田大学 約6万人を支えるICTと未来を見据えたAI教育

早稲田大学は他大学に先駆けてICTの活用を推進し、近年では教育・研究・大学運営の各領域で取り組みを加速させている。さらに、AI時代に活躍できる人材を育てるため、全学規模の新たな施策を構想。その根底には、創立以来変わらぬ志がある。早稲田大学理工学術院教授であり、情報企画担当理事(※取材当時)を務める山名早人氏に聞いた。

「約6万人」を支えるデジタル

山名 早人

山名 早人

早稲田大学理事(情報企画担当)
理工学術院(基幹理工学部情報理工学科)教授
※肩書は取材当時のもの
1987年早稲田大学理工学部電子通信学科卒業。93年同大学院理工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。同年、通商産業省工業技術院電子技術総合研究所入所。2000年早稲田大学理工学部助教授、05年より理工学術院教授。20年より理事。専門はビッグデータ解析、秘密計算、ペンベースドコンピューティング。情報処理学会フェロー。電子情報通信学会フェロー。

早稲田大学は13学部・22研究科を擁し、学生に加え、非常勤を含む教職員を合わせれば、その規模は約6万人にのぼる。早稲田大学のデジタル戦略とは、この「約6万人」を支える仕事である。

その全体を統括するのが、早稲田大学理工学術院(基幹理工学部情報理工学科)の教授で、CIO(最高情報責任者)の役割を担う情報企画担当理事、山名早人氏だ。山名氏は、ウェブ黎明期から検索エンジン研究の第一線を歩んできた、コンピューターサイエンスの第一人者として知られる。

早稲田大学が早くから貫いてきた戦略が「全学共通」である。山名氏はその意義をこう語る。

「当初の段階から、全学でなるべく共通のシステムを使うと決めました。導入コストだけでなく、運用コスト、使い方を習熟するためのコストを抑えられます」

(※全文:3493文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。