動物がすぐ目の前に! 「ARどうぶつえん」で学びの体験を創出
センシングとAI技術を駆使したAR機能を活用し、スマートフォンやタブレットを通じて、まるで目の前に動物がいるかのような非日常的な体験を創り出すアプリケーション「ARどうぶつえん」は、2024年度グッドデザイン賞を受賞した。


矢島 進二(やじま・しんじ)
公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。
「行動展示」で動物本来の姿を引き出してきた旭川市旭山動物園の豊富な知見を活かした監修のもと開発された「ARどうぶつえん」は、AR(拡張現実)技術を活用して、現実空間に実寸大のバーチャル動物が映し出され、まるで動物が目の前にいるかのように感じられる体験を提供するサービスだ。
動物園の専門的知見に基づいた動物たちの本来の生態と行動を忠実に再現し、学習指導要領の“探究的な学び”にも活用できる観察体験を可能にしている。
日常では見る機会が少ない動物が、スマートフォンやタブレットの画面越しに現れることで、リアルな生態や動きを、現実ではありえない距離まで近づいて楽しめる。そのことで、動物の生態に対する興味と関心を引き出し、好奇心を醸成することができる。また、3m×3mのスペースがあれば場所を問わず導入できるため、動物園への訪園が困難な子どもたちにも学習機会を提供できる。
(※全文:1030文字 画像:あり)
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