実践者に聞く、教員の複業・兼業 異業種コミュニティが目指す未来

教員の複業・兼業は一定条件を満たせば可能だ。学校を越境した学びは、教員としてのスキル・知識の獲得・向上や人脈や視野が広がるといったシナジーも期待できる。教員1年目に一般社団法人まなびぱれっとを設立し、現在も公立校の教員である代表理事の小泉志信氏に話を伺った。

教職大学院卒業後、公立教員1年目に
一般社団法人を設立

小泉 志信

小泉 志信

小学校教諭/一般社団法人まなびぱれっと 代表理事
東京学芸大学教職大学院卒。教員一年目時に起業した、一般社団法人まなびぱれっとを運営しながら教育現場で活躍。今年度は板橋区立板橋第十小学校で1000人の大人と子供が出会い人生設計を考える探究学習を実践。教員1年目に寄り添う「はじめてのせんせい」プロジェクトや大学生の挑戦を応援するコミュニティスペース「ねすと」、他業種とのコラボイベント等を通して、教員と教員以外の等で、人が混ざり合う未来の実現に向け邁進している。

──まなびぱれっとを設立した経緯をお聞かせください。

小泉 「せんせいのたまご」という団体を立ち上げ運営しながら、学生起業家や官僚の方など多様な方と交流する学生時代を過ごしてきました。でも、教員になった途端にその関係が分断されてしまったという感覚があって。学校の業務に邁進する一方で、どこか生きづらさのような違和感を感じるようになりました。

起業をした理由は2つあります。1つは教員志望の後輩や学生団体の仲間が社会人になった後の居場所が欲しい、教員になったが不安感を抱えていると連絡が来ていて、何かアクションを起こしたかったのです。

もう1つは、僕自身、教員や教員になりたい人が大好きなこと。先生たちの熱意やひたむきさに日々感銘を受けていて、…

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