イトーキ 30センチの段差と8つの空間が学生の思考を変える
黒板に向かって一方向に座る教室が、大学から姿を消しつつある。代わりに現れたのは、思考を切り替え、8つの活動が創造のプロセスを支える新しい学びの場の構想だ。イトーキが東京藝術大学との共同研究で描いた方法論と、大阪公立大学での実装に「教室の先」を聞いた。
オフィスで起きた変化が
大学に押し寄せている
大橋 一広 株式会社イトーキ
営業本部 市場別営業統括部
スマートキャンパス推進部 部長
武田 勇 株式会社イトーキ
ワークスタイルデザイン本部 ワークスタイルデザイン統括部
第1デザインセンター 3ルーム 室長
18歳人口の減少、アクティブラーニングの普及、ハイブリッド学習の常態化。大学空間のあり方が根本から問い直されている。しかしこの変化は、大学だけの話ではない。
「オフィスでは活動ベースの働き方(ABW)が浸透し、固定デスクから目的に応じた多様な空間へとプランニングの考え方が変わりました。大学でも活動ベースの学び方(ABL=Acti vity Based Learning)の動きが起きています」。営業本部スマートキャンパス推進部の大橋一広氏はそう語る。同社がオフィス領域からかねてより教育分野に踏み込んでいるのは、両者に共通する本質を見たからだ。
「空間を考える前に、まず『どう学ぶか、どう働くか』というプログラムの設計がある」
生成AIの登場が、その変化をさらに加速させている。大量の課題解決をAIが担える今、人間に求められるのは内発的な動機から「問い」を立てる力だ。では、その力を育む空間とは何か。イトーキはその答えを、意外な相手と共に探り始めた。
(※全文:1805文字 画像:あり)
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