技術・法律・ビジネス横断型人材育成 大学教育に求められる複合的視野

物事を体系的に理解し、自ら問い、検証し、判断できる人材を育成することが、現代の大学教育に課された重要な使命。

はじめに

大学には、技術・法律・ビジネスを結び付け、AIの利用の是非を総合的に判断できる人材の育成が求められています。同時に、生成AIが普及した時代だからこそ、安易な要約や断片的な情報に依存せず、書籍・論文等を読み解き、体系的に考える力を養うことも不可欠です。本稿では、激変する現代において、大学教育が果たすべき新たな役割について考えます。

生成AIはすべての学生の共通基盤

鈴木 健二

鈴木 健二

東京科学大学データサイエンス・AI全学教育機構 特任教授
名古屋大学数理・データ科学・人工知能教育研究センター 客員教授、人工知能法学研究センター客員教授、民間企業Principal Researcher。博士(工学)東京大学、修士(法学)筑波大学。主な著書に『データサイエンティストのためのAIと社会』(法律文化社、2026)。

生成AIの急速な普及により、大学におけるAI教育の対象は大きく広がっています。これまでAI教育といえば、プログラミング、統計学、機械学習、データ分析など、主として技術の習得を目指すものとして捉えられてきました。しかし、生成AIが文章作成、調査、翻訳、コーディングなど、さまざまな知的生産の場面に浸透した現在、AI教育を技術教育だけで完結させることはできません。

(※全文:2210文字 画像:あり)

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