企業で求められるAI人材とは何か 生成AI時代の業務変革と人材育成

生成AIを業務の中で実践的に活用する力が、企業の競争力を左右する。必要なのは、AIを使える人材ではなく、AIを適切に使いこなす人材である。

AIを「使う前提」の時代へ

鈴木 健二

鈴木 健二

東京科学大学データサイエンス・AI全学教育機構 特任教授
名古屋大学数理・データ科学・人工知能教育研究センター 客員教授、人工知能法学研究センター客員教授、民間企業Principal Researcher。博士(工学)東京大学、修士(法学)筑波大学。主な著書に『データサイエンティストのためのAIと社会』(法律文化社、2026)。

生成AIの普及は、企業に求められる人材像を根本から変えつつあります。ChatGPT、Claude、Gemini、Copilotといったツールが誰でも手軽に使えるようになった現在、企業実務では、AI利用の有無そのものよりも、どの業務で、どのようなルールのもとで活用するかが問われています。AIを活用して、より速く、より質の高い成果を生み出すことが、すべての職種に求められています。

これはAIエンジニアやデータサイエンティストだけの話ではありません。営業、企画、人事、法務・コンプライアンス、知財、広報、研究開発、管理部門など、あらゆる職種で生成AIは実用的な水準に達しています。文章の下書き、資料の要約、議事録作成、図表作成、翻訳、アイデア出し、データ整理など、日常業務の多くの場面で、生成AIは業務を支える基盤になりつつあります。

(※全文:2033文字 画像:あり)

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