筑波大学 加藤副学長に聞く AIは「相棒」

「AIは相棒」そう掲げる筑波大学の加藤和彦副学長・理事は、情報科学者であり附属図書館長でもある。押印を不要とする文書管理・電子決裁システムをノーコード開発ツールを活用し内製で立ち上げた。実は、この言葉には、加藤氏本人ではなくAIが付け加えた「続き」がある。

職員が、自分でつくる

加藤 和彦

加藤 和彦

国立大学法人筑波大学 副学長・理事
(情報マネジメント担当)/
附属図書館長/博士(理学)
筑波大学第三学群情報学類卒業。同大学院工学研究科修了。東京大学理学部情報科学科助手を経て筑波大学へ。2021年から副学長・理事(総務人事・情報環境担当)、2025年から現職。2026年より附属図書館長を兼務。専門はオペレーティングシステム、分散システム、情報セキュリティ。

決裁のたびに、上司を探して歩く。押印をもらい、次の担当者へ回す。多くの組織に残るその工程が、筑波大学の事務から姿を消しつつある。

2026年3月、文書管理と押印廃止のシステムを総務部など2部門でスモールスタート。運用上の課題を確認・改善したうえで、同年6月から全学での運用を開始した。このシステムはプログラミングをせずに業務アプリを組み立てられるノーコード開発基盤「SmartDB」をもとに構築されている。将来的には、学生を含む全学約2万人での利用を見据える。

特筆すべきは、内部でこのシステムを構築したことだ。構築したのは、大学全体のDXとIR(Institutional Research=教育・経営データの収集と分析)を担う情報マネジメント室と総務部総務課の事務職員、そして学内の技術職員である。

(※全文:3298文字 画像:あり)

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