新たな学びの場の選択肢に小中一貫の「学びの多様化学校」
2023年4月、宮城県白石市に開校した小中一貫の学びの多様化学校(通称:白石きぼう学園)。「学校らしくない学校」を掲げ、毎日の登校を義務づけず、自分のペースを最大限に尊重している。開校から半年が経過し、子どもたちはどのように生活しているのか。我妻聡美校長に話を聞いた。
児童生徒の教育機会確保に向けて
広まる「学びの多様化学校」
我妻 聡美
文部科学省の調査※によれば、2022年度の小・中学校における不登校児童生徒数は29万9,048人に達し、過去最多となった。様々な理由から学校に通えない児童生徒が増え続ける中、子どもたちの教育機会を守るため、2017年に「教育機会確保法」が施行された。以降はこれに基づき、不登校の経験がある児童生徒が在籍し、学習指導要領にとらわれず、特別の教育課程を編成し実施することができる文部科学省公認の学びの多様化学校(いわゆる「不登校特例校」)が広まりつつある。
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