会計検査院長・田中弥生氏が語る 知識社会で「学び続けること」の大切さ

P.F.ドラッカーの下で非営利組織の経営・評価について学び、仕事に従事しながら国内の大学院で修士号・博士号を取得したキャリアを持つ田中弥生氏。今年1月に会計検査院長に就任した田中氏に、会計検査の方向性と、社会人にとっての「学び」の重要性について話を聞いた。

国の財政監督機関として、
政策や制度の改善に貢献

田中 弥生

田中 弥生

会計検査院長
1960年生まれ。1982年、上智大学文学部心理学科を卒業。1996年、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修士課程を修了。2002年、大阪大学大学院 国際公共政策研究科 博士号取得。笹川平和財団、国際協力銀行、独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構等を経て、2019年9月に会計検査院検査官。2024年1月、会計検査院長に就任。住友商事株式会社、株式会社IHIで社外取締役を務めたほか、東京大学公共政策大学院で教員を務める。

── 田中院長は今年1月に会計検査院長に就任されました。今後、どのような取組に力を入れたいと考えていますか。

会計検査院は明治13年(1880年)に誕生して以来、一貫して国の財政監督機関としての職責を担ってきました。内閣からも独立した憲法上の機関として、国や法律で定められた機関の会計経理を検査し、正しく行われるよう監督すると法律に定められています。

(※全文:4154文字 画像:あり)

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