社会構想大学院大学　授業を体験できるオープンキャンパスを開催

堀田 雅夫 （ほりた・まさお）
ことつむぎ代表

私は現在、小学生～大学生までを対象とした、プログラミングおよび学習の教室を営んでいます。日々、多くの個性的な子どもたちを相手に学びの環境を提供しています。またもう一つの事業として、課題のある児童生徒に向けた学習支援のためのソフトウェア開発を行っています。

本学への入学のきっかけは、学習支援ソフトウェア開発を行う上で、以前よりご協力いただいている実務教育研究科の先輩からの紹介でした。学習支援ソフトウェア開発は、自身の子供の発達課題への取り組みを起点として、社会課題となっている気がかりのある児童生徒に対しての支援を自身のスキルをもって役立てる道がないかと考えたことが始まりでした。

しかし前職がメーカー勤務のエンジニアであったこともあり、「教育」という分野への挑戦のハードルは低くはありませんでした。そんな中、本学教授や先輩の助言から本学で教育に関する学問を自身の実務領域から学び直すことを一つの機会と感じ、実務教育研究科に入学いたしました。

本学では幅広い教育学のベースとなる学問はもちろん、私が取り組むべき分野である教育のデジタル化に関する動向など、児童生徒や学生が学ぶ環境における現状や変化、これからあるべき教育の形についても学ぶことができています。これらは私の研究テーマでもある、児童生徒が抱える「気がかり」の把握と、これから推進されていく教育DX環境において考察を進めていくことに大変参考になっています。

大学院には様々なバックグラウンドを持つ学生が在籍しています。隔週で開催されるゼミや講義におけるディスカッションでも、各々の経験や課題認識を踏まえた意見交換ができる場となっており、自分にはない視点や気づきなど多くの学びの機会をいただいています。

また研究調査を進めるほどに、「教育」の底知れぬ奥深さを感じています。専門職学位論文の執筆にあたっては現在取り組んでいることに対して着実に取り組んでまいりますが、これも自身の学びとしては第一歩であると感じています。大学院での学びや交流がその背中を押していただけている貴重なものであると感じています。