スポーツを止めるな 部活動で主体的な人材を育成
新型コロナウイルス感染症の流行で、学生スポーツの大会が軒並み中止を余儀なくされた。卒業後も活躍を夢見る生徒や、迎える大学などのチーム側も絶望する中、いち早く動いたのが「#ラグビーを止めるな2020」。その立役者が元・ラグビー日本代表の野澤武史だ。彼の活動は今も止まらない。コロナ禍を負ではなく、新たな道を切り拓く契機に変え進化し続ける。
野澤 武史
山川出版社 代表取締役社長
スポーツを止めるな 代表理事
学生ラグビーのスター選手から、長いスランプへの転落
ラグビー選手として、高校、大学ではキャプテンを務め、21歳という若さで日本代表入り。強豪チーム、神戸製鋼に鳴り物入りで入社した。現役引退後は母校の慶應大学でコーチをし、スーパーラグビーなどの試合のテレビ放送では解説者を務めながら、家業である山川出版社の代表取締役社長として手腕を揮う。と同時に、学生スポーツを支える団体のリーダーとして、全国を駆け巡る――。
そんな肩書を聞けば、順風満帆にというより、一足飛びに成功を納めてきたように見える野澤だが、意外にも…
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