レッジョ・エミリア・アプローチ 子どもたちの「共同性」と「創造性」を育む

北イタリアのレッジョ・エミリア市で生まれて世界に広がり、教育界で高く評価されているレッジョ・エミリア・アプローチ。石川県加賀市は公立保育園で、その導入を進めているほか、東京や加賀市、軽井沢市で同アプローチに関する国際展覧会が開催されている。

子どもの豊かな可能性を広げる
「世界で最も先端的な幼児教育」

山岸 日登美

山岸 日登美

ちの保育園・こども園 ペダゴジカルチーム ディレクター
JIREA ボードメンバー

レッジョ・エミリア・アプローチは第二次世界大戦後、北イタリアのレッジョ・エミリア市で生まれた。1990年代には米国版ニューズウィーク誌に「世界で最も先端的な幼児教育」として取り上げられ、現在では世界各地で実践されている。

「その始まりは第二次世界大戦後、女性たちが中心になって、がれきの山から幼児学校を立ち上げたことです」と、まちの保育園・こども園の山岸日登美氏は話す。山岸氏は、レッジョ・エミリア・アプローチを学び合う国際ネットワークの日本窓口団体である「JIREA」の活動も担当している。

「戦争の惨禍を経て、レッジョ・エミリア市では教育の大切さが認識されました。レッジョ・エミリア・アプローチには、長年続けられている教授的な教育から脱却するという強い思いがあります。また、子どもたちは、大人の教えがないと何もできない存在ではなく、既に『100の言葉』を持っていると考えます」

(※全文:1844文字 画像:あり)

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