競技経験者と部活動をつなぎ、生徒の笑顔があふれる部活動へ

部活動の現場では「専門的な指導が受けられない」など課題があるなか、政府は部活動の地域移行を推進しているが、進んでいない自治体も多い。株式会社WIDEは、指導者を探す部活動と指導したい人材のマッチング事業を開始。代表取締役の北原誠大氏に取り組みを聞いた。

子どもたちが望むのは
競技経験者の指導

北原 誠大

北原 誠大

株式会社WIDE 代表取締役
佐賀大学教育学部在学中に、高校の同級生と同社を起業。「すべての子どもたちに専門的な指導を」を合言葉に、部活動と指導者が繋がるマッチングプラットフォーム「SUKUSUPO」を運営する。現在、県内の高校でサッカーの外部指導者も務める。

小学校から高校までサッカーに打ち込んだ北原氏。大学生になると、指導者としてサッカーに関わっていきたいという思いが強まり、「日本でサッカーの指導者をやるなら部活動の顧問がいいだろう」と考えるようになった。教員である両親の姿を見てきたことも後押しとなり、教育学部に進学。そして大学一年生の4月から母校である高校のサッカー部の外部指導者となった。その年は、母校からサッカーの専門的な指導ができる教員が転勤してしまい、サッカー部の生徒たちは必要な指導を受けられない状況にあった。

「私が高校1年生のときには、競技経験のない先生が顧問で、自分たちで練習メニューをつくり練習していました。1年経ち、指導経験がある先生が顧問になったことで、…

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