日本大学 全学的なデータ活用を進め、学びと大学運営を支える

学生数約7万4000人を擁する日本最大級の総合大学・日本大学。各学部の文化を尊重しつつ、全学的なデータ活用基盤を整備し、一人ひとりの学びに活かす教学DXを進めている。日本大学の教学DXについて、情報イノベーションセンターCDOの中村文紀准教授に聞いた。

学部の壁を越えて
全学のデータ活用基盤を構築

中村 文紀

中村 文紀

日本大学 情報イノベーションセンター CDO
教学DX戦略委員会 委員長
理工学部 准教授
専門はアメリカ文学・文化論、教育工学。2008年の理工学部着任以来、CALL活用やTOEIC分析、教学IRに従事。2022年より全学的なデジタル環境構築や教学データ分析を主導し、2026年のセンター化に伴いCDOに就任。GoogleやInstructureの依頼講演や日本経済新聞の取材など、国の内外を問わず広く発信。日本工学教育協会教育士(工学・技術)、Google Education Leader Program Facilitator。

日本大学が全学的なデータ活用に本格的に乗り出したのは、2022年7月。当時、林真理子氏が理事長に就任するなど法人の改革が行われる中、教学面での新たな取り組みとして学長直轄の「教学DX戦略委員会」が発足した。

委員長には、理工学部で教学IRに取り組んできた中村文紀准教授が就任。各学部や付属校から集まった約10人の若手を中心とする教員とともに、専門分野の垣根を越えて議論を始めた。中村氏は、もともとアメリカ文学・文化論を専門とする研究者だ。英語の教員として複数の学部を担当したことやリテンション等の課題について入試区分を導入して分析した経験が、現在の役割につながったという。

日本大学は16学部・86学科を擁し、学部・通信教育部の在籍学生数は約7万4000人、教職員数は約3800人に上る国内最大級の総合大学だ。文系・理系をはじめ、医歯薬、芸術、スポーツなど、幅広い分野を網羅している。各学部で独自の仕組みや文化が培われてきた一方、全学的な連携やデータ共有には課題があった。中村氏は当時をこう振り返る。

(※全文:2526文字 画像:あり)

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