横須賀市 AI導入に必要なのは「庁内周知」
全国に先駆けてChatGPTを全庁導入した横須賀市。そこから浮かび上がるのは、技術ではなく、「組織をどう動かすか」という一貫した問いだ。2026年4月にデジタル・ガバメント推進担当部長に就任した太田耕平氏に、生成AIを組織に根づかせる方法と、その先に描く構想を聞いた。
「多くの職員は変化が苦手」から始める
太田 耕平
横須賀市 経営企画部 デジタル・ガバメント推進担当部長
2004年に横須賀市役所へ入庁し、都市部、市民部、財政部などを経験。2019年に都市政策研究所へ異動し、横須賀市基本構想・基本計画「YOKOSUKAビジョン2030」などの策定を担当した。2022年にスマートシティ事業の立ち上げを担当。2023年にデジタル・ガバメント推進室へ異動し、スマートシティ・生成AIチームのリーダー、同室長を経て、2026年4月から現職。
2026年4月に横須賀市のデジタル・ガバメント推進担当部長に就任した太田耕平氏は、同市でChatGPTの全庁導入を推進するなど、横須賀市のDXに携わってきた。しかし、太田氏はもともとエンジニアではない。だからこそ、一般の職員と同じ温度感を理解し、橋渡し役を担いうる。部長就任にあたり、太田氏がまず担当職員に示したのが、部の「フィロソフィー」だった。
「『君たちが普通じゃないからね』と伝えています。我々DXを推進する部門には変化が好きな人間が揃っている。でも、多くの職員は変化が苦手です。部局が変化に痛みを感じるのは当たり前のこととして受け止め、目的を達成するためのプロセスをちゃんと考えなさい、と強く伝えました」
変革の正しさを一方的に説くのではなく、変化に伴う痛みをあらかじめ織り込んで施策を設計する。それが、横須賀市の取り組みの起点だ。
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