「復興まちづくり」に着目して子どもの市民性を育む防災教育

社会の様々な課題に対して意見を表明し、社会に参画する権利は大人達と同様、子ども達も持っている。これを前提に「復興まちづくり」に着目した市民性を育む防災教育を研究・実践している愛媛大学准教授の井上昌善氏に、実際の取組や日本の防災教育の課題などを伺った。

3つに類型化された防災教育
課題は市民性を育む防災教育の推進

井上 昌善

井上 昌善

愛媛大学 教育学部 准教授
博士(学校教育学)。神戸市の公立中学校教諭を務めた後、愛媛大学教育学部講師などを経て、2021年4月より現職。研究分野は、学校と地域社会の連携・協働に基づく主権者教育、社会科教育の授業開発など。防災教育学会、全国社会科教育学会所属。2023年7月より、西予市防災教育推進アドバイザーを務める。

「災害大国」といわれる日本では、防災教育の重要性は広く認識されている。国では文部科学省だけでなく、内閣府や国土交通省も手引きや教材を作成するなど、その推進を図っている。このような中、愛媛大学教育学部准教授の井上昌善氏は、シティズンシップ(市民性)を育む防災学習の研究・教育に取り組んでいる。

(※全文:2555文字 画像:あり)

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