「炭火」の如く学び続けるまちへ 学習者中心の学びが拓く鎌倉の未来
鎌倉市は2025年4月、新たな教育大綱を策定した。「学習者中心の学び」を軸に、学びの多様化学校の開校や教育委員会の組織改革、寄附を活用した教育活動などを進めている。鎌倉市教育長・高橋洋平氏に、改革の背景や現在の取り組み、今後の展望などについて聞いた。
1年半の対話から生まれた
「炭火」というビジョン
高橋 洋平
鎌倉市 教育長
2005年に文部科学省に入省。初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチーム課長補佐、福島県企画調整課長・教育総務課長、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員などを務める。文部科学省退職後、コンサルティング会社教育チームマネージャーとして学校の働き方改革などに従事。2023年8月から現職。2024年3月「一般社団法人LEAP」を立ち上げ、理事・事務局長を務める。
「出身は宮城県登米市です。父は中学校の体育教師で、私が教育長になる直前まで登米市の教育長を務めていました」と語るのは、2023年8月に鎌倉市教育委員会教育長に就任した高橋洋平氏。文部科学省、福島県教育庁、民間企業での経験を持つ民間人登用の教育長だ。
国の司令塔である文部科学省と、現場に近い地方自治体。双方の空気を知る高橋氏は、教育のリーダーとしての役割を次のように語る。
「自分のやりたいことを『こうやるぞ』と一方的に打ち出すのは教育行政リーダーの仕事ではありません。先生たちがどんな文脈のなかで、子どもたちを温かく育ててきたのか見取り、強みを分析すること。また、どのような苦しさや困りごとがあり、それにどんな打ち手で対応すべきかを現場と一緒に考えることが教育長の役割です」
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