社会構想大 社会構想研究科 フィールドリサーチで課題と資源を見出す

自身の研究を追究
社会構想研究科 フィールドリサーチ実施 現地で課題、資源を見出す

南白亀川沿いをリサーチ

社会や組織の「あるべき姿」を見出し、それらを社会実装するために必要な知識、能力を実践的に修得することを目指す社会構想研究科では、2年間の研究なかでも大きな特徴として、1年次に「グランドデザイン構想実践/社会起業構想実践」を履修し、グループワークと継続的な調査およびディスカッションにより組織の抱える課題について解決策の提言を行います。

2年次には学生が個別に設定した研究テーマに関する論文の完成に向けた指導を行う「グランドデザイン構想研究/社会起業構想研究」から成る「社会構想探究科目」を履修します。

今年度のフィールドリサーチにご協力いただいたのは千葉県白子町です。院生と教員は白子町に出向き、町役場の方や地元で事業を営む方々にヒアリング調査。白子町の魅力、政策課題などを明らかにし、課題に則した解決案を立案するため、1年間かけてグループワークを実施します。

1年間を通じて社会調査に基づく課題の構造化・理論やデータに基づく解決策の検討を行い、成果をまとめた「構想計画書」の内容を「社会構想プロジェクト報告会」にて発表します。

九十九里の南に位置する白子町。2つある海水浴場を調査する院生と教員。

白子町 石井かずよし町長に表敬訪問。白子町の産業特徴、政策などを伺いました。

<現役院生の声/実務教育研究科>
教育研修現場の課題を感じ入学
スキルを体系化し現場に実装する方法を考察、研究

山口 圭治(やまぐち・けいじ)
半導体設計会社勤務

私は、半導体会社に入社し、回路設計から技術サポート・製品化業務を経て、技術開発を担当し、そして担当エンジニアからリーダーを経て、マネジメントを経験してきました。マネジャーになり、組織マネジメントを通して、後進育成を含む人材育成に関心を持ち始めました。

人材育成検討では、リーダー育成より、リーダーを支えるエンジニアの育成が重要と考え、その育成計画を検討してきました。エンジニア育成は、技術スキルだけでなく、いわゆるヒューマン・スキルも重要となります。これに対し、色々な研修を提供し、職場で受講の推奨を図ってきました。一方で、そのような研修に対し“何かが足りない”、という思いが、自分の中で日々強くなってきました。これに対し、教育学を学べば、その“足りない”部分について、自分なりの答えが見つかるのではないか、これが、本学へ入学するきっかけでした。

さて、入学後に最初に感じたのは、“実務教育研究科になぜ社会学系の講義があるのか”、ということでした。ただ、ある講義で、“知識は社会に紐づく”という言葉に出会い、その理由がわかった気がしました。つまり、“知識のあり方を考える上で社会の理解=社会学が必要”となっているではないか、という事です。同時に、入学動機である“職場での研修への足りなさ”への答えの一つが見つかった気もしています。つまり、学んだスキルを、“現場という「社会」に必要な知識”に変換する必要であるが、この変換工程が現場にはない、という気づきを得ました。現在、この“変換する工程”を実装する方法を、教育理論や実践方法を学びながら考察し、自分の研究にも展開する予定です。

本学では、色々な業種の実務者が在籍され、講義やゼミで一緒に学んでいます。このような実務者との関係構築も、非常に重要な財産と考えます。現在、ゼミ以外に勉強会も行い、隔週で仲間と意見交換をしています。この中で、色々な現場課題を聴くことができます。中には、自分の現場にもあてはまる事例もあります。また、お互いの現場課題を双方で議論することで、多角的に課題を検討できます。これらは、私にとって、研究活動と共に、重要な学びの機会となっています。

リカレント教育の最前線 社会構想大学院大学

社会構想大学院大学は、3研究科を有する社会人向け総合専門職大学院です。授業は平日夜間と土曜日に開講し、全国からオンラインでも受講可能です。

実務教育研究科
対象者:大学教員を目指す者、人事・教育担当者

コミュニケーションデザイン研究科
対象者:広報担当者、メディア・情報担当者

社会構想研究科
対象:自治体・政治関係者、渉外担当者

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