多様な子どもたちの学びを保証するプロセスと場の設計の重要性

SDGsのゴール4に掲げられる教育の課題。子どもたちが誰一人取り残されない学びとは、どうすれば実現できるか。東京大学先端科学技術研究センターでテクノロジーを活用した教育・コミュニケーション支援を研究する中邑氏と赤松氏、髙橋氏に話を聞いた。

能力向上のためには、
学びのプロセスが重要

中邑 賢龍

中邑 賢龍

東京大学先端科学技術研究センター シニアリサーチフェロー

インターネットやスマートフォンは今や生活や仕事に欠かせないものとなった。同様に、学校などの教育現場でも、GIGAスクール構想の推進などによって情報機器を活用した教育の実践が進み始めている。

こうしたテクノロジーの活用は、従来の学校に馴染めなかった子どもたちに学びの機会をひらく可能性ももっている。

一方で、テクノロジーを活用した教育・コミュニケーション支援を研究してきた東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)の中邑賢龍氏は「テクノロジーを使えばすぐに能力が向上するわけではありません。テクノロジーの活用に限らず、能力向上にはそれに至るまでのプロセスが重要で、これが欠けると学びが少しずつ遅れ始めてしまう。その結果、やる気を失って不登校になっている状況があります」と指摘する。

(※全文:2059文字 画像:あり)

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