地域や学校と連携して創造性を育むSTEAM教育を推進

分野横断的な学びで、予測不可能な未来社会に生きる子どもたちに必要な力を育むSTEAM教育。大分大学の教育学部が中心となり立ち上げた『大分大学STEAM Lab.(スティームラボ)』では、様々な講座やイベント、シンポジウムなどを企画し、STEAM教育の普及に努めている。

幅広い分野のメンバーが強み
〈創造性〉を育む学びを

竹中 真希子

竹中 真希子

大分大学大学院 教育学研究科 教授
2005年神戸大学大学院人間発達科学研究科修了、博士(学術)。2004年より大分大学勤務。2022年7月より一般社団法人日本科学教育学会副会長。人はいかに学ぶかという学習科学の観点から学習者を中心とした教育の方法に関心がある。近年、STEAM教育にも積極的に取り組んでいる。

2年連続で教員就職率全国1位を誇る大分大学。「大分大学STEAM Lab.」(以下、「STEAM Lab.」)は、2019年に設立された。STEAM Lab.のメンバーで、大分大学教育学研究科で科学教育、教育工学、ICT教育を専門とする竹中真希子教授は、「“MIT(マサチューセッツ工科大学)の『メディアラボ』の子ども版を創りたい”というのがSTEAM Lab.設立のきっかけです。地域の子どもが集まる拠点を作り、科学、技術、工学、芸術、数学などに関心を持つ子どもを増やしたいという想いで始めました」と話す。

大学だけでなく、地域の幼稚園、小中学校、高校、企業や教育委員会等とも連携しながら、STEAM教育の活動拠点を形成し、…

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