生成AIが描く　デジタル学習基盤の未来

安井 政樹

札幌国際大学 准教授
文部科学省学校DX戦略アドバイザー。スクールAI（みんがく）の教育活用や教員研修について共同研究を行っている。専門は、道徳教育・ICT活用・インクルーシブ教育など。全国各地で教員研修や講演、飛び込み授業などを行い、AI時代の教育実践の在り方を研究。「教師と子どもがともに学ぶ学び」の可能性を探究しながら、多くの著書や寄稿、セミナーなどを通して学校支援を行っている。

次期学習指導要領に向けた論点整理では、デジタル学習基盤を前提とした学びのあり方が注目されている。　私は、特に「生成AI」の位置づけについて注視していきたい。

2025年、子どもたちは家庭や社会の中で、既にAIを自然に扱いながら生きている。ネット検索をすると、検索結果に生成AIの回答が自動表示される時代。学校でAIを使うかどうか議論をしている間に、子どもたちはさらに触れる機会を増やしていく。一方で、多くの学校ではAIにまだ十分に対応できていない現状がある。多くの先生方が「AIについてよくわかっていない」「理解してから指導したい」と考えてしまいがちだが、変化が激しい現代において、そのスタンスではもはや間に合わない。

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