児童生徒の「問い」に基づいた教科における探究的な授業の進め方
「教科における探究的な授業」では児童生徒の基礎的な知識やスキルの理解が大切です。その上で、児童生徒が立てた「問い」に基づいた活動により、教科内容の深い理解が促されます。
「問う力」の重要性
児童生徒が自ら「問い」を持って考える力は、学校の授業で課題を見つけて探究する際に限らず、「消費者の新たなニーズを見つける」、「地域の課題を解決する」等、将来、社会の一員として働く際にも際に必要となる、重要なスキルであることが指摘されています※1。
「問う力」を育む「総合的な学習」
小山 義徳
千葉大学 教育学部 教授
国際基督教大学卒業、東京大学大学院(教育学研究科)修了。聖学院大学助教を経て 2013 年度より現職。専門は,教育心理学。主に児童生徒の「問う力」の育成や、「探究的な授業」を実践できる教員の養成に携わっている。主な著書として、「問う力を育てる理論と実践」(ひつじ書房)。主な論文としては、「ヘミングウェイ効果」がある。
現在、小中学校や高校で行われている、「総合的な学習(探究)の時間」では、「課題の設定」、「情報の収集」、「整理・分析」、「まとめ・表現」の4つのステップを繰り返し回すことで進められています。特に「課題の設定」のステップにおいて、児童生徒の「実社会や実生活において問いを見出す力」が育まれると考えられています※2。
一方、2025年度の文部科学省の教育課程企画特別部会の資料(質の高い探究的な学びの実現)では、「各教科等の学習の過程で問題発見・解決が重視されることを示してはどうか」と提言がありました(p.33) ※3。そのため、「総合的な学習の時間」だけでなく、国語、社会、理科といった教科でも、児童生徒が「問いを立てて考える」探究的な授業が今後広がっていく可能性があります。
(※全文:2431文字 画像:あり)
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