女子生徒の参加が半数を超える 東京大学の研究活動プログラム
今もなお「理系は男子、文系は女子」という固定観念が根強く残る日本。こうした状況を変えるべく、東京大学生産技術研究所次世代育成オフィスでは女子中高生の理工系分野の進学支援を展開している。東京大学准教授の川越至桜氏に次世代育成オフィスの活動について話を聞いた。
理工系分野で活躍する
女性を増やすために

川越 至桜
東京大学 生産技術研究所 准教授/
次世代育成オフィス 室員
総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻修了、博士(理学)。主な研究テーマは「STEAM教育」「科学技術コミュニケーション」「宇宙物理学」。日本学術振興会特別研究員PDや国立天文台理論研究部研究支援員などを経た後、2018年より現職。文部科学大臣表彰科学技術賞「先端研究の普及とSTEAM教育を通した科学技術の理解」受賞。
女子中高生の理工系分野への進学は、社会全体の多様性と課題解決能力を高め、ひいては経済を発展させる上で極めて重要な意味を持つ。政府が策定した「女性版骨太の方針2025」でも「科学技術・学術分野における女性活躍の推進」が掲げられ、「女子中高生の理工系分野への進学促進」が明記された。しかし日本は、OECD諸国の中でも理工系分野における女性の割合が最も低く、ジェンダーギャップの解消は依然として大きな課題となっている。
(※全文:2650文字 画像:あり)
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