「人が集まれば何かが起こる」 創発の場づくりで人材を輩出

和歌山県白浜町に本社を置き、セキュリティサービスを主要事業とするクオリティソフトは、地域の教育支援にも積極的に取り組む。浦聖治CEOは「人が集まれば何かが起こる」と語り、産官学のセクターを越えた交流を加速し、人材の育成と地域の雇用拡大を目指している。

「学び舎の灯を消さない」ために
学校で遠隔合同授業の実証実験

浦 聖治

浦 聖治

クオリティソフト株式会社 代表取締役CEO
1952年生まれ、和歌山県串本町出身。国立和歌山工業高等専門学校卒業後、大手メーカーに入社。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業。1984年にクオリティソフトの前身となるクオリティサービスを設立。

クオリティソフトのCEO、浦聖治氏は和歌山県出身だ。「当社は1984年に東京で創業しましたが、2016年に本社を和歌山に移しました。和歌山に貢献して地域との関わりをより強めるべく、教育や人材育成にも力を入れています」と浦氏は語る。

クオリティソフトは2021年12月、和歌山県湯浅町と「デジタル田園都市国家構想」の実現に向けて包括連携協定を締結した。その一環として実施したのが、湯浅町の小学校3校をつないだ遠隔合同授業の実証実験だ。

今、全国の過疎地域で子どもの数が減少し、廃校の危機に瀕している学校は少なくない。湯浅町においても、児童数の少ない小学校が存在する。クオリティソフトは「学び舎の灯を消さない」ために、…

(※全文:2002文字 画像:あり)

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