テストのデジタル化だけではない、MEXCBTが拓く、データ利活用の未来

文部科学省は教育DXを支える基盤的ツールの整備として、全国の児童生徒が学校や家庭で、オンライン上で学習等ができるCBTプラットフォーム「MEXCBT」の運用・開発を行う。意義や今後の展開など、文部科学省総合教育政策局主任教育企画調整官兼教育DX推進室長の桐生崇氏に話を伺った。

公立小中学校に広がる
公的CBTプラットフォーム

桐生 崇

桐生 崇

文部科学省 総合教育政策局 主任教育企画調整官・教育DX推進室長
2019年4月より文部科学省初等中等教育局企画官・学びの先端技術活用推進室長、2021年4月より同総合教育政策局・教育DX推進室長として教育DX、教育データ標準化等の教育データの利活用の企画等を担当。2022年7月より現職。

文部科学省では、子ども達が学校や家庭で、国・地方自治体等が作成した問題を活用し、オンライン上で学習やアセスメントができる公的CBT(Computer Based Testing)プラットフォーム「MEXCBT(メクビット)」の運用・開発を行い、活用を推進。現在はほぼ全ての自治体、約2.4万校、約790万人が登録している(23年1月時点)。

「MEXCBTの登録者数は、今年4月に全国学力・学習状況調査の中学校英語『話すこと』調査での活用を公表したあたりから、かなり増え始めました。現在、公立小学校の70%超、ほぼ全ての公立中学校が登録している状況で、量的な拡大という意味では、かなり広がっています」と…

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