対話による学校の組織開発が学校のウェルビーイングを高める
学習指導要領の改訂やGIGAスクール構想による1人1台端末の整備など、教育現場を取り巻く環境が大きく変わっていく中で、学校の“対話”によるチームづくりに伴走をするのがNPO法人「学校の話をしよう」だ。対話によって関係性を豊かにしていく「対話型組織開発」について聞いた。
個々の先生の志をつなぎ
学校全体の力に変えたい
寒川 英里
吉村 春美
「先生、子どもたちや学校に関わるすべてのみなさんと『対話』から未来をともに創りだす」をミッションに掲げ、対話を通した学校での未来づくりを、校内研修やワークショップ、教員向けのラーニング・プログラムの企画・運営などで支援しているのがNPO法人「学校の話をしよう」だ。代表理事のひとりである寒川英里氏は、設立の経緯をこう話す。
「当時、学習指導要領の改訂や、1人1台端末の導入が進むなど、学校を取り巻く環境変化が加速した時期でした。すると、最終的に見たい子どもたちの姿が異なるわけではないのに、新しいことに取り組みたい先生たちと、今までの教育を大事にしたい先生たちとの間に分断が起こりかねない気配が出てきたんです。そこで、対話を通じて、一人ひとりの思いがつながりに変わり、これからの教育を創り出すことができるように一緒に取り組みたいと考えました」
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