対話による学校の組織開発が学校のウェルビーイングを高める

学習指導要領の改訂やGIGAスクール構想による1人1台端末の整備など、教育現場を取り巻く環境が大きく変わっていく中で、学校の“対話”によるチームづくりに伴走をするのがNPO法人「学校の話をしよう」だ。対話によって関係性を豊かにしていく「対話型組織開発」について聞いた。

個々の先生の志をつなぎ
学校全体の力に変えたい

寒川 英里

寒川 英里

NPO法人学校の話をしよう 代表理事
リクルートグループ、楽天で人事などの仕事に従事。採用、育成、組織戦略、組織作りを経験。プロ資格を持つパーソナルコーチ、国家資格キャリアコンサルタント、LEGO®SERIOUSPLAY®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ。MBTI認定ユーザーなどの経験と知識を活かしプログラムの企画、開催、ファシリテータを担う。

吉村 春美

吉村 春美

NPO法人学校の話をしよう 代表理事
NTT、三菱総合研究所を経て、東京大学大学院学際情報学府(中原淳研究室)、東京大学、立教大学で学校の組織開発、リーダーシップ、教師教育に関する研究に従事。東京大学大学院教育学研究科教育学研究員、星槎大学・大学院兼任講師。博士(学際情報学)Ed.M(Teachers College, Columbia University)。

「先生、子どもたちや学校に関わるすべてのみなさんと『対話』から未来をともに創りだす」をミッションに掲げ、対話を通した学校での未来づくりを、校内研修やワークショップ、教員向けのラーニング・プログラムの企画・運営などで支援しているのがNPO法人「学校の話をしよう」だ。代表理事のひとりである寒川英里氏は、設立の経緯をこう話す。

「当時、学習指導要領の改訂や、1人1台端末の導入が進むなど、学校を取り巻く環境変化が加速した時期でした。すると、最終的に見たい子どもたちの姿が異なるわけではないのに、新しいことに取り組みたい先生たちと、今までの教育を大事にしたい先生たちとの間に分断が起こりかねない気配が出てきたんです。そこで、対話を通じて、一人ひとりの思いがつながりに変わり、これからの教育を創り出すことができるように一緒に取り組みたいと考えました」

(※全文:2334文字 画像:あり)

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