３分野すべてで世界トップレベル「PISA2022」で見る日本の現状と課題

2023年12月5日、OECD（経済協力開発機構）は、生徒の学習到達度調査 「PISA2022」の結果を発表した。日本は数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーの ３分野全てにおいて世界トップレベルとなった。本稿では、その結果の概要を紹介する。

３分野すべてにおいて
世界トップレベルに

2023年12月5日、OECD（経済協力開発機構）は、生徒の学習到達度調査「PISA2022」の結果を発表した。PISA（Programme for International Student Assessment）は、OECDが進めている国際的な学習到達度に関する調査。義務教育修了段階の15歳の生徒が持っている知識や技能を、実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかを測ることを目的としている。

PISA調査では、読解リテラシー、数学的リテラシー、科学的リテラシーの三分野について、2000年以降、概ね３年ごとに調査を実施。さらに、各回で3分野のうちの1分野を順番に、中心分野として重点的に調査しており、「PISA2022」では、数学的リテラシーが中心分野だった。

「PISA2022」は81か国・地域から約69万人が参加した。日本からは、…

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