問題行動を減らし生徒の自立を促す 日本版スクールワイドPBSとは?
学校は長年、子ども達の問題行動をどう減らすか苦戦してきた。この課題に対し応用行動分析学をベースにした取組みが効果をあげているという。叱るのではなく、適切な行動をいかに増やすかにフォーカスした支援法だ。その理論と実践を、桜美林大学教授の石黒康夫氏に聞いた。
応用行動分析学との出会い
校長を続けながら学び直しを
石黒 康夫
教育現場に応用行動分析学を取り入れる動きが広がっている。応用行動分析学に基づくメソッド「スクールワイドPBS」を導入し、校内秩序改善に成功した事例も聞かれる。スクールワイドPBSとは、生徒の問題行動に対して、罰を与えたり、叱ったりするのではなく、「適切な行動を増やす」という観点から、ポジティブな行動支援を全生徒対象に実施する組織的なアプローチだ。
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