教員の「働きがい改革」を目指す 高度専門職のための組織開発を

今年6月に公表された「教育振興基本計画」では「ウェルビーイング」が柱の一つになっている。教員の長時間労働が注目され、長時間労働削減に向けた学校の働き方改革が重視される中で、「働きがい改革」の重要性を指摘する、愛媛大学大学院教授の露口健司氏に話を伺った。

教育現場が目指す
ウェルビーイングとは

露口 健司

露口 健司

愛媛大学大学院教育学研究科 教授
九州大学大学院人間環境学府博士後期課程修了。九州共立大学助教授を経て、2008年から愛媛大学教育学部へ。主な研究テーマは、学校組織のリーダーシップ、学校組織のウェルビーイングとワーク・エンゲージメントなどであり、国立教育政策研究所客員研究員、日本教職大学院協会編集委員会座長等も務める。著書に、『子供の学力とウェルビーイングを高める教育長のリーダーシップ』(共著、学事出版)、『ソーシャル・キャピタルで解く教育問題』(ジダイ社)などがある。

日本社会全体が働き方改革推進に舵を切って久しい。教育現場も例外ではなく、教員のマンパワー不足に起因する長時間労働削減や抑うつに対するメンタルヘルスマネジメントが課題となっている。

(※全文:3266文字 画像:あり)

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