社会構想大学院大学 院生の専門性を深める様々な科目
社会人大学院 後期授業がスタート
院生の専門性を深める様々な科目
10月から後期授業がスタート。1週間のオリエンテーション期間では、すべての授業が受講可能、それを経て後期履修科目を決めます。
後期授業では通年科目の他、専門性を深めるため様々な科目が用意されています。組織の本質やジレンマを俯瞰的に理解し人材育成担当者として企業と社員の関係性を再考する「組織論」、社会の中で知識がいかに捉えられ使われているのかを探究する「知識社会学」、インストラクショナル・デザインに関連する理論やモデルについて理解を深めその方法を身につける「インストラクショナル・デザイン」、実務家教員として必要なコーチングとファシリテーション力の基礎を身につける「コーチングとファシリテーション」、ICT教育の歴史的経緯および現状と展望について検討するための素養を身につける「ICTと教育」、会計学上だけではなく複眼的な観点から人的資本を理解する「現代社会と人的資本」科目など。授業を通し院生は専門性を高め自身の研究に活かします。また、多種多様な院生と共に学び研究することで、新たなアイディア、構想が芽生え、さらに研究に深みが増し、好循環な学びのサイクルが生まれます。
<現役院生の声>
「高等学校改革を推進するコーディネーターの育成」について研究
多様な経歴をもつ院生からヒントをもらえ、ともに切磋琢磨できる環境
中山 隆(なかやま・りゅう)
私は、現在「高等学校改革を推進するコーディネーターの育成」について研究しています。コーディネーターは、まだまだ耳馴染みのない言葉かもしれませんが、高校と地域を結びつける役割を担い、授業支援や教育カリキュラムの設計などを行う仕事です。私自身がコーディネーターとしての実務経験を持っており、これからコーディネーターになりたいと考える方たちのために研究を行おうと考え、大学院に進学しました。
入学して1年半が経ちましたが、研究では、コーディネーターの役割や育成の方法について日々考え、整理し、言葉にしています。コーディネーターの成長とは具体的にどのような状態を指すか先行研究を読み、理解を深めたり、成長の過程に共通性は見られるのか、先駆者へのインタビューから整理したりする作業も行います。
それらの研究をもとに、効果的で効率的、そして魅力的な研修プログラムが提供できるように、試行錯誤しながら検討を進めています。単に「育成」と言っても、考慮すべきポイントは数多くあり、一つ一つ整理し、分析していくことが重要だと強く感じています。
研究に取り組む際、一人で学び、考えを深めることも可能だとは思います。しかし、大学院の授業や演習を受けることで、研究に必要な知識や新たな気づき、次のステップへのヒントを大学院の先生から指導や助言をいただけ非常に感謝しています。
また、多様な経歴を持つ大学院生とのディスカッションの中で、異なる立場からの思いも寄らないヒントをもらえることも多いです。研究の壁にぶつかった時などは、共に切磋琢磨できる仲間が世界中にいることは、大きな励みとなっています。大学院で学ぶことが、未来の自分を創る糧となっています。