大学紛争後に進んだ受験教育と、グローバル化で加速した先端教育

受験教育、経済成長、グローバル化が進み、変化が常に求められるようになった時代において、先端教育とはどういったものだろうか。

清成 忠男(きよなり・ただお)

清成 忠男(きよなり・ただお)

東京大学経済学部卒業。1996年から9年間、法政大学総長・理事長を務め、大学経営を活性化させる。財団法人大学基準協会会長などを歴任。2010年瑞宝大綬章受章。

大学紛争の時代が終わっても、何も変わらなかった。教員たちも変わらず、学生も大学を変えようという空気はなくなった。

一方で時代も変わっていき、先端教育的なものがどんどん入ってくるようになった。教育思想の輸入も一つのきっかけになった。経済成長が社会の性格をどんどん変え、古いものを壊していった。その中で、教員の交代も進んだ。新制の教育を受けた人が教員になり、新しい教育の担い手になっていった。

同時に、東大を頂点とする受験教育に変わり…

(※全文:1082文字 画像:あり)

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