文科省「改訂版 全国の学校における働き方改革事例集」を活用しよう

学校における働き方改革が喫緊の課題とされる中、1人1台端末の整備で、ICTを活用した働き方改革が注目されている。今年2月、『改訂版 全国の学校における働き方改革事例集』を公表した文部科学省。同省初等中等教育局財務課長の村尾崇氏に、同事例集の特徴や活用法を聞いた。

学校教員の働き方改革が急務
事例集の活用で取組の加速へ

村尾 崇

村尾 崇

文部科学省 初等中等教育局 財務課長
1997年4月文部省(現文部科学省)入省。福岡県教育庁教育振興部義務教育課長、OECD日本政府代表部参事官、文部科学大臣秘書官、初等中等教育局企画官、スポーツ庁競技スポーツ課長などを経て、2021年7月より現職。

学校教育を支える教員の長時間労働が深刻な状況にある中、学校の働き方改革が進められている。

文部科学省は2021年12月、「令和3年度(2021年度)教育委員会における学校の働き方改革のための取組状況調査結果」を公表した。それによると「時間外勤務月45時間以下」の割合が、2019年度と比較し小学校で約2~16%増加、中学校で約4~14%増加、高校で約8~14%の増加となっている。

文部科学省初等中等教育局財務課長の村尾崇氏は「勤務時間の短縮については一定の改善は見られますが依然として長時間勤務の職員は多く、…

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