創造性の敵は情報に鈍感なこと 偏見を持たず柔軟な思考を

創造性は特別な才能を持つ人が発揮するものと考える人も多いが、研究者の間では、創造性は特別な才能を必要としない、万人が発揮しうるものといった合意形成がされつつある。創造性のメカニズムではどんな要因が影響しているのか。創造性を研究する阿部慶賀准教授に話を伺った。

阿部 慶賀

阿部 慶賀

和光大学 現代人間学部 心理教育学科 准教授
博士(学術)。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了後、青山学院大学じょうほうメディアセンター助教、岐阜聖徳学園大学教育学部准教授などを経て、2021年4月より現職。研究分野は認知心理学・認知科学。現在は、創造性研究、特に創造性の敵を滅ぼすことを目的としている。主な著書に『創造性はどこからくるか-潜在処理・外的資源・身体性-』(共立出版)、『コミュニティ・オブ・クリエイティビティ-ひらめきの生まれるところ』(日本文教出版)等。

心理学における創造性を
発揮しやすい3つの要因

「予測困難な時代にこそ創造性は必要だ」といった言説は、よく聞かれるが、創造性とは何か? と問われると、「特別な才能を持つ人が発揮するもの」といったイメージを持つ人もいるだろう。

(※全文:2531文字 画像:あり)

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