自分や相手を大切にする学び、包括的性教育の意義と実践とは?

年間100回以上もの性教育の講演を行っている、「サッコ先生」こと埼玉医科大学産婦人科医の高橋幸子氏。子どもたちを性被害や性感染症から守ろうと奮闘するサッコ先生に、活動を始めた経緯や教育現場の課題、包括的性教育の意義などについて話を伺った。

人権の尊重をベースとした
包括的性教育とは?

高橋 幸子

高橋 幸子

埼玉医科大学 医療人育成支援センター・地域医学推進センター 助教・産婦人科医師
全国の小中高で性教育の講演を行っている。また、中学3年~高校生向け性教育講演会を10本に分けた動画をYouTube上で発信したりするなど、包括的性教育の普及や啓発に尽力。性教育に関する多様な情報はウェブサイト「サッコ先生の性教育研究所2023」にまとめられている。近著(7月発刊)に『自分を生きるための〈性〉のこと:性と生殖に関する健康と権利(SRHR)編』(少年写真新聞社)。

『サッコ先生と!
からだこころ研究所
小学生と考える「性ってなに?」』
高橋 幸子 著/128ページ/1300円+税/リトルモア

小中高生に向けて性教育の講演を10年以上続けている、埼玉医科大学産婦人科医師の高橋幸子氏。高橋氏が子どもたちへの性教育を志したのは医学部在学時。女子少年院でボランティアを行う友人から、「女子少年院で性感染症が蔓延している」という話を聞いたことがきっかけだった。以来、産婦人科医として性教育に携わりたいと考え、2007年頃から中高生向けの性教育講演を始め、2010年頃からは小学生向けにも講演を行うようになった。また、『サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」』など性教育に関する書籍も執筆している。

(※全文:2386文字 画像:あり)

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