自分や相手を大切にする学び、包括的性教育の意義と実践とは?
年間100回以上もの性教育の講演を行っている、「サッコ先生」こと埼玉医科大学産婦人科医の高橋幸子氏。子どもたちを性被害や性感染症から守ろうと奮闘するサッコ先生に、活動を始めた経緯や教育現場の課題、包括的性教育の意義などについて話を伺った。
人権の尊重をベースとした
包括的性教育とは?
高橋 幸子
小中高生に向けて性教育の講演を10年以上続けている、埼玉医科大学産婦人科医師の高橋幸子氏。高橋氏が子どもたちへの性教育を志したのは医学部在学時。女子少年院でボランティアを行う友人から、「女子少年院で性感染症が蔓延している」という話を聞いたことがきっかけだった。以来、産婦人科医として性教育に携わりたいと考え、2007年頃から中高生向けの性教育講演を始め、2010年頃からは小学生向けにも講演を行うようになった。また、『サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」』など性教育に関する書籍も執筆している。
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