採択校のニーズに柔軟に対応 文理融合の学びを強力に推進
埼玉工業大学(埼玉県深谷市)は、「DXハイスクール対策チーム」を立ち上げ、文科省「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の採択校に対して大学のリソースを活用した積極的な支援を展開している。実際の支援活動など、同チームに所属する教員3名に話を聞いた。
採択校からの支援の相談を受け
特別編成の対策チームを始動

松浦 宏昭
埼玉工業大学 工学部生命環境化学科 教授
専門分野は電気化学、電気分析化学、材料化学。炭素材料の創製技術開発やそのレドックスフロー電池等の電極材料への適用、再生可能エネルギーを活用した水素製造の省力化、医療・環境関連物質の超迅速分析法の研究・開発を行っている。
埼玉工業大学は、埼玉県深谷市に本部を置く、1976年開設の私立大学だ。
「テクノロジーとヒューマニティの融合と調和」を教育理念に掲げ、工学部だけでなく、IT経営、メディアデザインなどを学ぶ人間社会学部もあり、文理融合の学舎を目指している。教員にはさまざまな分野の専門家が集い、高度な最新の研究環境を整えている。他大学に先駆けた自動運転技術開発とその地域社会への実装は、全国的に知られるところだ。
同大学は以前から高校への教育支援に注力しており、現在40校と連携協定を締結している。そうした中、文部科学省は2024年度に「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」を開始。同事業は、情報や数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断・探究的な学びを強化する学校などに対して、必要な環境整備などの経費を支援するもので、2024年度は1,010校が採択された。
こうした流れを受け、同大学は、全国の採択校に向けた支援を決定。2024年7月に教職員により「DXハイスクール対策チーム」(以下「対策チーム」)を発足。対策チームを中心に、DXハイスクール採択校に対して、全学的に協力する体制を整えた。
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