校務のDX:コンピューターを用いたテストの利点と欠点、導入のポイント

ここでは、教育機関で行われるコンピューターを用いたテストの種類と、それぞれのメリット・デメリットを解説する。とりわけ、GIGAスクール構想によってコンピューターを用いたテストが利用可能になった初等中等教育での導入のポイントを整理する。

PBTとCBT

中川 哲

中川 哲

国内ITソフトハウスを経て、1997年にマイクロソフト株式会社(現 日本マイクロソフト株式会社)へ入社。業務執行役員としてWindows等の主力製品の出荷を担当し、2011年より教育機関担当の業務執行役員 本部長等を務める。2017年に日本マイクロソフト株式会社を退社。株式会社EdLogを設立するとともに、文部科学省へ入省し、初等中等教育局 プログラミング教育戦略マネージャーとして活動。立命館大学 客員教授、愛知教育大学 客員教授、文部科学省 初等中等教育 視学委員(GIGAスクール戦略担当)も務める。

連日報道されている教師の働き方改革が喫緊の課題であるという事実に、もはや異論の余地のないところであろう。現段階で公表されている文部科学省による小・中学校における教員勤務実態調査(平成28年度版)によると、長時間勤務の一要因である成績処理にかかる時間は、上位に入る。このことから、成績処理の主要な業務であるテスト採点業務に教師の多くの時間が割かれていることは想像に難くない。小・中学校、そして高等学校において、テストは今でも、古くから行われてきた紙とペンを使って行うPBT(Paper Based Testing)である。対して、民間の資格等のテストでは、この20年ほどでコンピューターを使って行うCBT(Computer Based Testing)をよく見かけるようになってきた。例えば、TOEFLや日商簿記検定、日本漢字能力検定(漢検)等々が…

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