ICT教育でよくあるインフラ整備とセキュリティ対策の課題とは?[AD]

1人1台端末の整備に加え、1人1IDでのクラウドサービス利用が推進されている。活用は便利な反面、より柔軟で幅広いセキュリティ対策が必要となる。今後のICT教育におけるネットワークインフラとセキュリティ対策について、ソニービズネットワークスの佐々木美桜氏が解説する。

「遅い・繋がらない」を防ぐ
通信量を想定したインフラ整備を

佐々木 美桜

佐々木 美桜

ソニービズネットワークス株式会社 マーケティング本部 マーケティング部 ネットワーク課

ソニーネットワークコミュニケーションズの子会社として2012年に設立したソニービズネットワークス。高速インターネット接続サービスをはじめとする法人向け次世代ICTソリューション「NURO Biz」を提供。昨年からは、法人向けのAI予測分析ツール「Prediction One Biz」のサービスも提供を開始した。

ICT教育が進む中で、特に課題となるのがインターネット回線と、端末のセキュリティ対策だ。

ソニービズネットワークスの佐々木美桜氏は、「インターネット回線については、オンライン学習に必要なインターネット回線の帯域を確保できず、授業がストップしてしまうという課題があります」と話す。

例えば極端な例だが、1学年各40名の中学校で全校生がWeb会議による授業を行う場合、1クラスあたりに必要な帯域は80Mbps、1学年で400Mbps、全校生だと1.2Gbpsが必要となる。通信速度や帯域がこの通信量に耐えきれない場合、学校の外へ出ていく通信を十分に処理できず、「遅い・繋がらない」といった障害が発生する。

「ICT教育を進める上で重要なのは、最低限の設備を整えるのではなく、今後さらにクラウドサービスの利用が増加する、つまり通信量が増える未来を想定してインフラを整えていくことです」

最適な回線プランで
スマートなICT教育を実現

ICT教育をスムーズに行うために、最適なインターネット回線プランを選ぶポイントは2つ。1つ目は「ギャランティ型」のプランを選ぶこと。回線サービスは専用線でない限り、基本的には複数のユーザーで帯域をシェアしている。プランで提示した回線速度が出るよう、最大限努力する「ベストエフォート型」より、通信速度の最低値を保証するギャランティ型のプランを選択する方が、安定した通信を実現できる。

2つ目のポイントは「ISP一体型」の回線プランを選ぶこと。そうすることで、通信速度のボトルネックとなるPOI(通信事業者の回線網の相互接続点)をなくすことができる。

こうした、インターネット回線のポイントを網羅した法人向け高速インターネット接続サービスとして、ソニービズネットワークスが提供するのが「NUROアクセス」。これは同社が提供する法人向けICTソリューションサービス「NURO Biz」のサービスで、他にもセキュリティ機器を手軽に利用できる「NUROセキュリティ」、SaaSとクラウドセキュリティの「NUROクラウド」を展開している。

高速インターネット接続サービスの「NUROアクセス」は、国際的に標準化された伝送規格「G-PON」を採用。広帯域、高速を実現し、国内の一般規格と比較し有効帯域を28%向上。安定性に優れ、低コストでサポート体制も万全だ。神奈川県二宮町教育委員会では「今後、新しいクラウドサービスを使用していくにあたり、ある程度の負荷に耐えられる回線が必要」と「NUROアクセス」のスタンダードプランを導入。同サービスのコストパフォーマンスと安定性、特に最低10Mbpsの帯域が確保されていることが、採用の決め手となった。

図 クラウドサービス活用で発生するインシデント例

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データや個人情報を守りつつ
柔軟なクラウド利用環境を構築

続いてポイントとなるセキュリティ対策。文部科学省ではクラウドサービスの活用を前提としたICT教育を推進するにあたり、2021年5月に「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」の改訂を行っている。1人1台端末、1人1IDを実現し、ICTの学習環境を全面的にクラウドへ移行することで、より効率的な学習環境を構築することが可能となる。一方で、インターネットの出入り口が、生徒の自宅やクラウドサービスに広がることで多くの侵入経路ができ、攻撃者が狙いやすい環境になることも事実。

「生徒の学習データや個人情報を守りつつ、柔軟なクラウド利用環境を実現するには、本人だけが、あらゆる場所から安全にクラウドサービスを利用できる必要があります」

クラウドサービスの利用が活発になり、LANの外へのアクセスが増加するなかでは、内部と外部のネットワークを分ける従来の境界型セキュリティだけでは攻撃を防ぎきれない。そこで、どの通信も信頼せず、必ず全ての通信を検証するという「ゼロトラスト」の概念が重要となっていく。

「今後のセキュリティ対策は、強固な防御壁を築き、悪意のある通信をブロックするのではなく、1人ひとりの学習端末、クラウドIDに対し、強固なセキュリティを築いていく。ネットワーク全体の保護から、端末への保護へシフトしていきます」

セキュリティ対策のポイントは4つ。①利用制限、②端末管理、③エンドポイントセキュリティ、④クラウドID管理。ソニービズネットワークスでは、こうしたセキュリティ強化に必要な各サービスを「NUROクラウド」によりワンストップで提供している。

例えば、「ICT教育用のクラウドサービスを新しく導入したが、情報漏洩や不正アクセスを防御したい」、「パスワードの使いまわしを避けたい」、「学校以外からのアクセスに対し、より強固なセキュリティ対策を行いたい」といった課題がある場合。「NUROクラウド」のIDaaS「One Login」を導入することで、シングルサインオンによってユーザーの負担が少ないまま複数サービスのパスワードの使いまわしを回避したり、ログインする環境に応じた認証や権限管理を可能にすることができる。

「ICT教育のインフラのポイントは2つ。インターネット回線は、通信速度と帯域、プランと品質を確認し、今後のクラウド利用増加に耐えられる回線を選定すること。セキュリティ対策は、1人1IDで出来ることが増える分、攻撃の経路も増加しますので、ゼロトラストの概念を持ち、どこからでも安全な通信を確立するための環境づくりが必要です」

※IDaaS(Identity as a Service): クラウド上のさまざまなサービスのID管理を一元的に行うクラウドサービス

【お問い合わせ】

ソニービズネットワークス株式会社
NURO Bizサービスサイト:https://biz.nuro.jp/
NURO Bizインフォメーションデスク
TEL:0120-963-350

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