生きづらさの低年齢化が進む日本 子どもと保護者にいま必要なこと
文部科学省の調査で、不登校の児童生徒数が毎年“過去最多”を更新するなか、学校教育以外の多様な学びの選択肢が広がりつつある。「学校に行きたくない」子どもたちに、いま、何が必要なのか。自身も不登校を経験し、現在は不登校ジャーナリストとして活動する石井しこう氏に聞いた。
不登校児童生徒が過去最多
背景にある二つの要因とは?
石井 しこう
── 文部科学省の調査※1では、不登校の児童生徒は過去最高の約30万人に達しています。
不登校の児童生徒数は、小学生も中学生も同じように増えています。ただ、気になるのは、小学生の不登校が、この5年で3倍、約35,000人(2017年)から約105,000人(2022年)になっていること。つまり不登校の低年齢化が進んでいることです。
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