教育データ利活用の政策動向と自治体の先行事例、学習ログの分析

GIGAスクール構想により、学校に1人1台端末が整備されたことで、教育データ利活用に向けた取組が進んでいる。文部科学省は教育データの利活用の促進に向けて、基盤となるルールとツールの整備を進めている。教育データ利活用の政策動向や自治体の先行事例等を追った。

文部科学省が促進する
ルールとツールの整備

GIGAスクール構想により、学校に1人1台端末が整備されたことで、教育データ利活用に向けた取組が進んでいる。教育データの利活用の促進には基盤となるルールとツールの整備が重要だ。このため、文部科学省では、令和4年度第2次補正予算と令和5年度予算案の「教育DX を支える基盤的ツールの整備・活用」で、公的CBT(Computer Based Testing)プラットフォーム「MEX CBT(メクビット)」の改善・活用推進、文部科学省WEB調査システム「EduSurvey」の開発・活用促進、教育データの利活用の推進(データ標準化の促進など)の3本柱を掲げている。

例えば、基盤となるルールの整備で重要なのは「教育データの標準化」だ。教育データ利活用の促進には、データの種類や単位がサービス提供者や使用者ごとに異なるのではなく、…

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