持続可能な「本来の酪農」を実践し、次世代の山地酪農家を育成
安心・安全で品質の高い乳製品を求める消費者から、近年絶大な支持を得ている「なかほら牧場」。牛を通年昼夜放牧し、自然の中で育てる「山地酪農」により、日本の酪農業界に新たな流れを生み出しつつある。同牧場の人材育成について、代表者の岡田氏と牧場長の中洞氏に話を聞いた。
自然豊かな北上山地に、位置するなかほら牧場
岡田 元治
岩手県の面積の約6割を占め、野生動物が数多く生活する自然豊かな北上山地。その標高700~850mの窪地に「なかほら牧場」は位置する。山の植生を活用する「山地酪農」という手法により、現在では国内外でほとんど見られない牛の通年昼夜放牧を行っている牧場だ。
「なかほら牧場の事業は、典型的な6次産業です。牧場が山の管理、牛の飼養管理、生産・製造・出荷、オンライン対応までをやっています。それをバックアップするのが東京にいる私たちで、営業と販売、企画、管理を行い、組織面・金銭面で牧場を支えています」と株式会社リンクおよび株式会社企業農業研究所の代表取締役社長・岡田氏は語る。
「もともと私は1987年に広告制作会社としてリンクを創業し…
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